Macな日々 その6

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インターネットが普及し始め、その回線をどうするか試行錯誤の頃、企業にとってインターネットによる情報発信が必須になることを予想し、会社にホームページ開設の稟議書を書き提出しました。

が、しかし会社の返事は「否」でした。理由としては「時期尚早」とのこと。

長い会社員生活の中で頭に来た出来事の一つでした(笑)。業務的には些細な事案には違いないのですが、将来的には絶対必要との自信もあったので内心では「ご立腹状態」でした。同じ業界の専門店の一部では既にホームページを立ち上げネット通販を始めている状況なのに、世情のわからない人間が判断すればこんなものかと一人憤慨しておりました。

ではどうするか、と暫く考えた挙句だした結論が「自分でホームページ(以下HP)を作ってやろう!」でした。個人で会社名を語ることはできませんので、あくまでも個人の名前で会社で扱っている商品群のユーザー的な観点で作ろう・・が結論でした。

先ずHP制作ソフトを探し、名前は忘れましたがアップル社から出ていた制作ソフトの試用版を入手し、HTML言語の教本を購入し、会社のカタログをスキャナーしてデータ化し、一部ショップの写真をデジカメで撮影するなどHP作成のための材料を集めました。

そして実際にHPの制作にかかったのですが、制作ソフトが今思えば未完成だったのと、初めてのHTML言語だったこともあり悪戦苦闘で、毎晩自宅で夜なべをしていました。基本は制作ソフトで作り、ソフトで対応できない部分を教本片手にHTML言語で書き、何とか2ヶ月以内で作ったと記憶しています。

HPアップ後閲覧数をチェックしながら時折ページ更新していましたが、HPその物がまだ少ないこともあったのでしょうか、それなりの閲覧数が出ていました。当時はムック(本)でHPを紹介したものが書店で売られていましたが、何冊かで私の作ったHPが紹介されたこともありました。

しかし数年後会社でもHPを作ることになり、私の部で制作したこともあって私個人のHPは閉鎖しました。結果として私個人の手作りHPは貢献したとは思いませんが、HTML言語を少しかじったことについては良い経験を積んだと納得しています。